ここで言う「環境」とは、医療を行う上での設備にあたります。動物医療の世界は人医療の世界に比べて、まだ発展途上にあります。しかし、高度な医療行為を実現するには設備面でのストレスをできる限り取り除く必要があり、結果として動物医療用とは比較にならないほどの非常に高額な設備を多数導入しています。そしてそれを支えられるだけの皆様の信頼および評価を頂き、堅実な経営にて実現しています。ここでは設備の幾つかをご紹介します
こちらから実際の手術における設備使用の例をご覧いただけます。

設置病院: 八王子病院
Apollo(アポロ)の詳細(メーカーサイト)

Apollo(アポロ)は、麻酔機器や人工呼吸器、新生児用保育器のトップメーカー独ドレーゲル社による新生児対応の人工呼吸器内蔵全身麻酔システムです。
麻酔時の呼吸管理は、その対象の体重が少ないほど難しくなります。また、代謝機能が不十分な幼齢期・老齢期、循環器や肝臓・腎臓などに疾患のある動物では更に難易度が高くなります。
アポロの大型モニタには、バーチャルフローメータなど、使っている者にとって最もわかりやすい方法で様々な情報が表示されます。
また、直感的かつ簡単な操作で酸素や麻酔ガズの流量などを調整し、様々な人工呼吸モードが動物達の呼吸を最適にコントロールします。
アポロには、使用前に正常に機能しているかを点検するセルフテスト機能や、停電時に45分間内蔵バッテリーで駆動できる充電機能もあり、安全な麻酔管理・手術をサポートします。
八王子病院の手術室で使用しています。
設置病院: 八王子病院
ファビウス・タイロの詳細(メーカーサイト)

手術室で使用しているApollp(アポロ)と同じ、独ドレーゲル社製の全身麻酔装置です。こちらは処理室で、剃毛や消毒など手術前の準備や、膀胱洗浄など鎮静や麻酔の必要な処置を行う時に使っています。
コンパクトなボディですが、ピストン式人工呼吸装置(E-ventシステム)を搭載しており、新生児から老齢期、重篤な症例など体格・状態の異なる様々な動物達に対応できます。
ガス流量などを電子測定し、それらのデータをモニタへわかりやすく表示します。そして、直感的に操作できるレイアウトによって安全な麻酔管理をサポートしています。
設置病院: 八王子を除くすべての病院
ファビウス・プラスの詳細(メーカーサイト)

独ドレーゲル社製の全身麻酔装置です。
ドクターオザワ動物病院は、すべての病院で独ドレーゲル社製の全身麻酔装置を使用しています。
液体になっている麻酔薬を気体に変換する「気化器」が2台取り付けられるため、麻酔薬に「イソフルラン」と「セボフルラン」を装着し、手術を受ける動物の体格や年齢・全身状態・手術内容に合わせて適した麻酔薬が使用できます。
麻酔・酸素などガス類のモニタリングと調整、人工呼吸管理ともに、わかりやすいモニタ表示と直感的で使いやすいレイアウトで使う者にとってストレスフリーな麻酔管理システムです。
設置病院: 八王子病院
VIOシステムの詳細(メーカーサイト)

イオン化したアルゴンガスに高周波電流を流して止血を行う装置です。
開腹手術の止血や、腫瘍の摘出などに使用しています。手技や部位に合わせたアクセサリも豊富で、時間効率の良い手術をサポートします。
設置病院: 八王子病院
STERIS LED585の詳細(メーカーサイト)

無影灯の製造・開発に70年の歴史を誇る、ステリス社のLED式無影灯です。1灯あたり84個のLEDを光源として使用しています。
従来のハロゲン灯と比べて、自然な光で明るいだけでなく、無影灯が発する熱による術野の乾燥を防いでくれます。
写真左側の無影灯にはカメラが内蔵されており、手術室内のモニタに映像を映し出したり、録画することもできます。
設置病院: すべての病院
Caleo(カレオ)の詳細(メーカーサイト)

体温を調整する機能が未熟な子犬・子猫、体温の調整機能が不安定になっている老齢の動物や重症の動物に用います。
器内の温度・湿度を一定に保つとともに、脈拍・体温・呼吸数などのバイタル(生体情報)が付属のモニタに表示されます。
前後左右の壁間を常に流れる暖気によって、フードを開けている時も動物の周囲の温度を一定に保ち、熱損失を最小限に抑えます。
設置病院: 八王子病院
ステラッドNXの詳細(メーカーサイト)

「ステラッドNX」は、過酸化水素水を使用するため、滅菌後、水と酸素に分解される、人と環境に優しい滅菌システムです。
また、低温・低湿での滅菌のため、医療器具の劣化を防ぎ、温度や湿度に弱い医療器具も滅菌できます。
設置病院: 八王子病院・町田病院・ペットフォレスト動物病院・宇都宮病院・入間病院・小金井病院
HI VISION Aviusの詳細(メーカーサイト)

以前、使用していたEUB-5500と同じ日立メディコ社製の超音波画像診断装置です。八王子病院をはじめ、6病院に導入しています。 高画質化を追求し、超音波のセンサである探触子(プローブ)から デジタル信号処理回路まで一新され、従来よりも一層、高精細な画像になりました。 写真ではわかりにくいのですが、従来機よりかなりコンパクトになり、検査中の機体からの圧迫感が多少緩和されました。 このモデルは、優しいフォルムや操作性の良さが評価され、 2010年度グッドデザイン賞を受賞したそうです。
設置病院: オザワ湘南平塚動物病院・さぎ沼病院・根岸病院
EUB-7500の詳細(メーカーサイト)

体表からプローブと呼ばれる超音波を発生させる探触子を当てることで、体の内部を断層画像として観ることができます。無害で傷みがなく体内の状況を把握できる便利な機器です。腫瘍や結石などの腹部臓器疾患や心機能の検査、妊娠診断などに用います。
設置病院: 八王子病院・平塚病院
オリンパス ves3 Helenの詳細(メーカーサイト)

高画質CCDカメラを搭載した、動物専用に開発された電子内視鏡システムです。
□ 症状が、見える。
症状を言葉で伝えられない動物たちの診療に、高画質な画像が威力を発揮します。
日常診療の頼れる“目”として観察・診断に役立ちます。
□ 安心が、見える。
飼い主の皆様へ、画像を用いた分かりやすい説明が可能になります。
スコープ(動物用ビデオスコープVQ-8143B)は、有効長が1,400ミリあるため、体重30kg位までの大型犬の十二指腸まで観察することができます。
また、生体採取・検査をする事で、症状の原因究明に役立てる事ができます。
□ 元気が、見える。
異物の誤飲の時など、開腹することなく各種の処置を行え、治療の選択肢が広がります。動物の早期の健康回復とQOL向上のために優しい治療で貢献します。
※動物の種類や異物の内容・場所等により、回収出来ない場合もあります。
設置病院: 八王子病院
AVS細径内視鏡 TESALAの詳細(メーカーサイト)

極細プローブに高画質CCDカメラとLED光源を搭載した、動物専用に開発された電子内視鏡システムです。
犬ちゃんや猫ちゃんの外耳や鼻腔、膀胱などこれまで見えなかった処置部位を可視化します。
B5サイズのコンパクトな本体にパソコンやモニタを接続して使用します。
持ち運びが簡単にできるので、八王子病院以外の病院にも出張します。
□ 当院で使用している動物用プローブなど

ハンドピースとロッドレンズ(AE-E27 外径2.7ミリ・有効長35ミリ)

AE-F16150(外径1.6ミリ・有効長150ミリ・軟性タイプ)と中空スタイレット
※中空スタイレットは、湾曲していて狭く見えづらいウサギの口腔内~気管までをスムーズに観察するために用います。
□ 内視鏡画像 ※いずれもメーカー資料より
犬の外耳
犬の鼻腔
犬の膀胱
設置病院: ペットフォレスト動物病院・宇都宮病院
Sapientia(サピエンティア)の詳細(メーカーサイト)

フルデジタルプロセッサーEPX-4400とスーパーCCDハニカムスコープEG-590WRの併用で、クリアで繊細・高精密な内視鏡画像をモニターに表示します。スコープの挿入部分は直径9.6ミリ。動物の場合は、全身麻酔下で使用するため、通常の使用で無理のない細さになっています。 また、超小型犬や猫に対応可能な挿入径部が5.9ミリのさらに細いスコープもあります。
内視鏡というと、人の医療では胃潰瘍や胃ガンの検査で使用するというイメージですが、動物では異物誤飲の治療の際に多く登場します。
異物誤飲の場合、内視鏡では口0胃にある異物を摘出します。ビニールなどレントゲンでは透過されてうまく写らないものでも、内視鏡で確認し、付属の鉗子で異物を掴み取って摘出することもできます。
内視鏡による異物除去は、開腹手術による除去と比べ、動物の身体への負担が格段に少なくて済むため、使用頻度は少ないのですが、有用な医療機器です。
ただし、内視鏡は口から胃までしか入ることができません。そのため、異物が胃よりも奥へ進んでしまうと、開腹手術による確認・除去が必要となります。早期発見・対応が重要です。
製品名のSapientiaはラテン語で「英知」という意味です。
設置病院: 八王子病院・町田病院
cardiofaxVET ECG-1950の詳細(メーカーサイト)

犬猫専用の心電計です。以前、八王子病院使っていた『cardiofaxECG』の改良型です。ディスプレイがモノクロからカラーに変わり、見やすくなりました。 専用のクリップ(電極)は皮膚を挟んでも痛くない設計で、被毛を挟んでも測定できます。従来型と同様、剃毛しなくても測定できるため、飼い主の方々からご好評をいただいています。 動物専用の心電図解析プログラムを搭載しており、種別・体重別・年齢・検査体位を細かく設定でき、測定時の体位が異なっても正確に解析します。 電極をつけてしばらく待っていると、波形の安定を心電計が判断し自動的に記録を始めます。測定時間は5〜10分程度です。
設置病院: 入間病院・小金井病院
カルジオファックスGEMの詳細(メーカーサイト)


犬猫専用の心電計です。専用の電極で剃毛しなくても測定できます。動物専用の心電図解析プログラムを搭載しており、種別・体重別・年齢・検査体位を細かく設定でき、測定時の体位が異なっても正確に解析します。
電極をつけると、波形の安定を心電計が判断し自動的に記録を始めます。測定時間は5010分程度です。開院から7年目を迎え、来院する犬猫たちも壮齢・高齢期を迎え始め、心肥大などの心疾患が増えてきた町田病院に導入しました。
設置病院: すべての病院
ドライケム7000Vの詳細(メーカーサイト)

血液中の酵素や老廃物を測定する器械です。血糖値やコレステロール、腎機能の指標となるBUNやクレアチニン、肝機能の指標であるGOT・GPTなど、25項目を測定します。検査時間が短く、操作が簡単、5検体まで同時にセットが可能で、短時間で確実に検査結果が得られます。また「割り込み測定」という機能があり、緊急に測定したい時、その検体を優先して測定することができます。
診察の際、すぐに検査結果が得られるということは、病気・症状の進行が早い動物にとって大切です。そして、飼い主の方の安心にも繋がると私たちは考えます。
ドライケムは、操作が簡単であると同時に、検体(血液)を入れる容器や測定項目毎に1枚の板状になっているスライドが手に取りやすい大きさに作られていて、操作ミスを低減しています。救急や夜間の診療など、忙しいときやスタッフが少ないとき、簡単で確実に検査できることはとても大切なのです。
設置病院: すべての病院
ドライヘマトCOAG2Vの詳細(メーカーサイト) または メーカーパンフレット(
PDF)

正常な血液凝固に必要な各種の蛋白質(凝固因子)の総合的な機能を測定する器械です。プロトロンビン時間(PT)・活性化部分トロンボプラスチン(APTT)など5項目が測定できます。
止血の時に働く凝固因子という物質は肝臓で生成されるため、間接的に肝臓の機能を見ることができます。手術前の検査などで使用します。
設置病院: 八王子病院・小金井病院
ABL80FLEXの詳細(メーカーサイト)

この器械では、動脈血に含まれる酸素や二酸化炭素の量を測定することで、肺が正常に機能しているかを確認したり、血液中のpH値を測定します。
【血液中のpHを測る目的】 私たち人をはじめ動物の血液は、通常、pH=7.35~7.45になるように保たれています(酸塩基平衡) 血液中のpHは正常値から少しでも外れただけで、多くの器官に影響を与えるため、一定に保つよう、体の様々な機序(メカニズム)を利用して、常に正確に調節されています。 その調節方法の一つが呼吸=肺から二酸化炭素を放出するという機序です。 二酸化炭素が血液中に貯まるとpH値が上昇します。脳は、呼吸の速さと深さをコントロールすることで、体外に排出する二酸化炭素の量を調節し、血液中のpH値を整えます。呼吸のコントロールにより、血液中のpH値は分単位で補正されます。 腎臓も余分な酸や塩基を尿として体外に放出して血液中のpH値を調節します。 腎臓での調節はゆっくりと行われるため、血液中のpH値が補正されるには数日かかります。 全身麻酔下では、呼吸・腎機能が抑制されるため、重度の呼吸器疾患や腎不全などを罹患している重篤な症例では、この酸塩基平衡の不均衡(アシドーシスやアルカローシス)が現れることがあるため、この血液ガス測定器で血液中のpHを測定し、必要に応じて、人工呼吸に切り替えたり、薬剤の入った点滴を行うなどをしてpH値を補正します。
【測定の様子】
動脈血を採血します。 画面をタッチしてメニューを選んだら、サンプル(動脈血)をセンサーカセットに挿入します。 測定が終わるまで、2分程待ちます。
測定が終わると、測定結果が画面に表示されます。 画面後ろのプリンターから、用紙にも印刷されて出てきます。
とても簡単な操作で確実に測定できます。 音声ガイド付きのビデオチュートリアルが内蔵されているので、操作方法が分からない時や、消耗品の交換方法なども自分で教えてくれます。
設置病院: すべての病院
セルタックα MEK-6450の詳細(メーカーサイト)

血球計数(CBC)という血液中の細胞(白血球・赤血球・血小板)の数や形態などを測定する器械で、白血球4分類を含む20項目が60秒で測定できます。
この検査では、ホモグロビン量やタンパク量、黄疸の有無のほか、貧血や炎症・感染症の有無を知ることができます。
白血球には、リンパ球や単球・好酸球など種類があり、それぞれに免疫システムを活性化したり、ウィルスなどの異物を攻撃する、細菌を殺すなど役割が異なります。これら各種類の白血球は、通常、一定の割合で末梢血液中に存在し、それぞれの役割を担っています。
MEK-6450には白血球の比率や形態を観察する機能が付いており、体内における様々な変化や異常をより詳細に知ることができます。設置病院: すべての病院
オサダポータブルユニット7GVの詳細(メーカーサイト)

右から、歯石除去などに用いる「超音波スケーラー」、歯を削るための「エンジン」、水やエアーを出して洗浄・乾燥するための「シリンジ」の3本がセットになった動物専用の歯科用ユニットです。
超音波スケーラーの先端に「ゴルツチップ」という端子を取り付けることで、超音波の力を利用して歯根膜を剥離し、スムーズに抜歯を行うことができます。抜歯中に歯根が折れやすい乳歯もきれいに抜歯できます。
設置病院: すべての病院
ポケットケムUA PU-4010の詳細(メーカーサイト)

尿中のPh・潜血・糖タンパクなどの測定を行う装置です。
P/C比(タンパク/クレアチニン)、A/C比(マイクロアルブミン/クレアチニン)が測定できるので、随時尿で腎疾患のスクリーニングが行えます。
【キーワード解説】
随時尿:朝起きてすぐに採種する「早朝尿」などとは異なり、特に定めのない任意の時刻に採種した尿のこと。
スクリーニング:医療で使われる時の意味は、広く浅く一通りの検査などをして疑わしい病気などを検索することです。
設置病院: 八王子病院以外の病院
VPX-500Aの詳細(メーカーサイト)

東芝より新しく発売されたX線(レントゲン)撮影装置です。
最大出力125kV 250mAの大容量X線管球を搭載。八王子病院で使用している上位機種VPX-200に匹敵する強力なパワーで、短時間撮影を可能にしました。
富士フイルム社製のデジタル画像解析システム「FCR」と組み合わせることで、クリアで高細密な画像を得ることができます。
八王子病院では、VPX-200(東芝製)を使用しています。
設置病院: すべての病院
スリッパ殺菌ディスペンサー SSDXの詳細(メーカーサイト)

弊院はご来院の際、スリッパに履き替えていただいています。
「気持ちよくスリッパを使っていただきたい。」と考え、殺菌機能のあるスリッパディスペンサーを導入しました。
ご利用方法は、下記の通りです。

正面の赤いボタンを押していただくと・・・
ディスペンサーの下からスリッパが出てきます。
こちらを履いて、診察室にお入り下さい。
設置病院: すべての病院
IG-840/IG-820の詳細(メーカーサイト)

空気中のカビ菌やウイルス、アレル物質を分解・除去することで有名な、シャープの「プラズマイオンクラスター」の業務用タイプです。待合室や入院室で使用しています。
空気中の臭い物質を除去したり抑制する効果もあるため、診察を待っている間や入院中も快適な空気環境を提供しています。






